スマート点字、IPPITSU(一筆)、ヘレンケラーホンで第22回アメディアフェア

 12月23日に、「第22回アメディアフェア」の桜雲会のブースでスマート点字、IPPITSU(一筆)、ヘレンケラーホンの紹介をし、また実際の体験をしてもらいました。



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http://www.amedia.co.jp/event/amediafair/

○第22回アメディアフェア
12月23日(水)10:20~17:00
場所:東商センター3F
   東京都台東区柳橋2-1-9
  (JRまたは地下鉄浅草橋駅から徒歩5分)
主催:株式会社アメディア


 アメディアフェアは例年12月23日(祭日)に開催されます。

 私は社会福祉法人桜雲会のブースに、新しい技術の紹介コーナーに参加しました。
 今年は、今脚光を浴びているスマートフォンでの2種類の点字式入力とヘレンケラーホンの紹介をいたしました。



■スマート点字
(長谷川貞夫と武藤繁夫氏との共同開発)
http://mclabo.net/detail.php?package_name=jp.tmhouse.SmartBraille


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 これは、この12月5日に公開したものです。
 スマートフォン画面の下半分の画面に、点字をイメージ的に、上段(1、4の点)・中段(2、5の点)下段(3、6の点)の3動作で入力するものです。
 画面の下半分の部分であれば自由にどこででも入力できます。
 この以前の入力方法である、「IPPITSU 8/2」、「IPPITSU8/2R」の後に開発したものです。
 点字をイメージ的に入力するとは、点字の左右の列において、「あ」のように、点が左側の上段にあれば、指を約1センチ程度以上に左にフリックします。

・フリックとは、画面の上を、ごく軽く指先で滑らすことです。

 点字の右列の上段の4の点であれば、同じく右にフリックします。
 点字の「う」のように両側に点がある場合は下にフリックします。
 点字のマスアケには、上・中・下段のすべてに点がありません。
 このように点のない段は、タップします。

・タップとは、指先で軽く画面に触れるようにたたくことです。

 マスアケには、3段とも点がないので、同じ場所で、上段、中段・下段と3回タップします。前に述べた、3種類のフリックにおいても、同じ場所でもフリックできます。

 点字において、6点に全部点があるのが「め」の字ですが、この場合は、縦に3回フリックします。各フリックにおいて、1回の振動がありますが、3回目のフリックにおいては、マスが決定したことを示す2回の振動になります。

 具体的に、左の上段だけに点がある「あ」を入力する場合は、左フリック、中段、下段の2回タップになります。
 「は」は、上段の左の点、中段に点がなくて、下段の左右の点です。
 この場合は、左フリック、タップ、下フリックとなります。

 書ける文字は、平仮名、片仮名、数字、英字、漢字(六点漢字)です。
 以上の説明で、点字を知っている人、あるいは点字の一覧表を見ながらで、平仮名、数字など簡単な入力ならできます。

 確定した点字は音声で読み上げます。
 中央部分を長く押ししつづけると、それまでに入力した文字を音声で連続して読み上げます。
 一文字を消す、全文字消去など、様々な機能もあります。



■IPPITSU(タッチパネル点字一筆式入力)
(長谷川貞夫と群馬工専 牛田啓太氏、筑波大学 阿佐見聡氏と共同開発)
http://www.ice.gunma-ct.ac.jp/~ushida/research/IPPITSU.pdf


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 これは、昨年の12月に、開発したものです。
 スマートフォンの枠を点字のマスと考え、4カ所ある枠の内側に点字のマスの枠の点と考え、そこに、絵に描いたソフトキーを描き、指が触れると振動するようにしました。これで、点字の4隅の1の点、3の点、4の点、6の点が定まります。
 残る中段の2の点と5の点は、左右の枠のほぼ中央の内側に設けました。
 「一筆」の意味は、この点に一筆書きで触れて指を離すと文字が入力できることです。

 「あ」は、左上段の1点ですが、ここに触れて指を離すと通常の文字の「あ」が書けます。
 「い」は、左列の上段と中段の2点ですが、1の点に触れてから指を離さないで2点目に行き、振動で点を感じてから指を離すと「い」が書けます。
 同様に、点が6個ある「め」では、どの点からでもよいですが、すべての点6か所を一筆でなぞり指を離すと「め」になります。
 「な」や「ふ」などは中段がないですが、この場合は、指を曲線に描いたりして点字を1筆で書きます。
 画面でのマスの大きさを、大・中・小にすることもできます。書ける文字は、平仮名、数字、英字です。



■ヘレンケラーホン(盲ろう者用電話)
(長谷川貞夫と筑波大学 佐々木信之氏、群馬工専 大墳聡氏と共同開発)
http://www.u-x3.jp/modules/tinyd18/index.php?id=91


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 これは、アメディアフェアには何回も出展していますが、現在は、「全国盲ろう者協会 ヘレンケラーホンネット」において、実際に電話を掛ける実験をしています。

<参考>(第19回、20回、21回アメディアフェア)
http://ubq-brl.at.webry.info/200812/article_1.html
http://ubq-brl.at.webry.info/200912/article_3.html
http://ubq-brl.at.webry.info/201012/article_5.html


 以上、今回は3種類の技術開発を紹介しましたが、スマートフォンなど、今後の一般のICTの進歩に合わせ、視覚障害者、盲ろう者用技術も合わせて進歩するように研究をしています。


 ここは、墨田川をはさんで、来年5月営業開始する東京スカイツリーが、今年も冬晴れによく映えて印象的とのことでした。




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