エスコートゾーン:横断歩道の前に人が立ったら自動的に音声案内を
「東京都練馬区貫井5丁目付近のエスコートゾーン」
東京都内の道路に、かなりエスコートゾーンが見られるようになりました。
西武池袋線中村橋橋駅から北に300メートルほど進むと目白通りがあります。
最近、この通りと交差する道路などの6カ所にエスコートゾーンが敷設されました。
確かにバリアフリーになっているかを確認するために、この横断歩道の一つ一つを実際に渡って、以下の条件を確かめてみました。
●歩道を歩いていて、横断歩道の位置が分かりやすいか。
いずれの横断歩道も、歩道を歩いていて、横断歩道の位置であることが分かるように歩道と直角の横断歩道の方向に誘導ブロックがありました。これなら、道を歩いていて、ここが横断歩道だとすぐ分かります。
また、中央分離帯にもしっかり点字ブロックが連続して続いていました。
●青信号にするためのボタンは押しやすいか。
横断歩道の手前に立つと、左側に、信号機を青にする押しボタンの付いたボックスがあります。右の場合もよくあります。このように位置が統一されていないのは、目ですぐに判断できない視覚障害者には困ることなのです。
このボックスから、短い断続音「チッ、チッ、チッ・・・」という連続音が出ていて、歩道を歩いてきた視覚障害者が音を聞いてこのボックスを見付けるようになっています。
しかし、ここは片側2車線の交通量の多い目白通りなのに、 この音が小さく、車の通過量が多いと全く聞こえません。
実際に聞こえない時に、どこまで近づけば聞こえるか試してみましたが、耳をボックスに約30センチまでに近づけないと聞こえませんでした。
ですから、通常の状態で横断歩道手前の誘導ブロック上にいては全く聞こえませんでした。しかし、車が通過していない場合は、このボックスからの音が聞こえます。
この押しボタンのボックスの位置を「チッ、チッ・・・」という音で知ることができるのは、周囲が静かな場合にかぎられます。
そのため、視覚障害者は、わざわざ横断歩道の左あるいは右の端まで行って、ボタンの位置を確かめてから、ボタンを押すことになります。この場合、そこまでの間にほかの人が立っていたり、自転車があったりしてぶつかり、押しボタンまで行けない場合があります。
●青信号になって、エスコートゾーンの上をすぐに歩けるか。
これには、歩道からエスコートゾーンに向かって線ブロックが敷かれてある必要があります。
ここの横断歩道ではそれがありました。
ただし、歩道の端と、車道のエスコートゾーンが始まる60センチぐらいの間に、エスコートゾーンの点字ブロックが全くないのです。
誘導ブロックから来て、この先の車道上にエスコートゾーンが続くことを示すブロックが必要です。
以上の結果、まず、音響信号機について、次のように改良する必要があることが分かりました。
●音響信号機の種類と動作
・視覚障害者が、わざわざ信号を変えるための押しボタンを押さなくても済むようにする。
横断歩道には、障害者用、夜間専用、青延長用など多くの種類の押しボタンがあり、1カ所の横断歩道に2つも3つも押しボタンのボックスがある場所もあります。
視覚障害者には、どれが視覚障害者用なのかは分かりませんから、間違えて違うボタンを押してしまいます。
ですから、横断する歩行者すべての人に効果があるような信号機が1つになると良いです。
現在ある視覚障害者専用の音響信号機は、十字路4方向の交差点ではどちらで鳴っているのか方角が良く分かりません。
設置場所により音響の種類はバラバラで、東西南北が統一されていません。
・そのために、どのような歩行者でも横断歩道の手前に立ったら、赤外線などで自動的に信号機がそれを感知する。
・赤信号のときは、「信号は赤です。青になるまで待ちましょう。」など音声で言う。
・青になったら、
「信号が20秒間青になりました。左右を確かめながら渡りましょう。」
などのように青の時間を音声で伝える。
・この声が、横断歩道のすぐ真横からはっきり聞こえるようにする。
・これを、エスコートゾーンのある横断歩道に採用する。
・横断中、信号が赤になる前に、
「間もなく信号が赤になります。気をつけて急いで渡りましょう。」
のような声で伝える。
*) これに類する信号機は、既に都内の各所にあります。
・十字路の信号なら、横断歩道の方向で、この声を、東西は男性、南北は女性の声などで区別する。
この信号機に、この機能を加える。
実際に横断しようとする歩行者がそこにいれば、音声案内があっても決して「騒音」にはならないと思いますし、むしろ、高齢者や目が見えにくくなった歩行者にも有効だと考えます。
東京都内の道路に、かなりエスコートゾーンが見られるようになりました。
西武池袋線中村橋橋駅から北に300メートルほど進むと目白通りがあります。
最近、この通りと交差する道路などの6カ所にエスコートゾーンが敷設されました。
確かにバリアフリーになっているかを確認するために、この横断歩道の一つ一つを実際に渡って、以下の条件を確かめてみました。
●歩道を歩いていて、横断歩道の位置が分かりやすいか。
いずれの横断歩道も、歩道を歩いていて、横断歩道の位置であることが分かるように歩道と直角の横断歩道の方向に誘導ブロックがありました。これなら、道を歩いていて、ここが横断歩道だとすぐ分かります。
また、中央分離帯にもしっかり点字ブロックが連続して続いていました。
●青信号にするためのボタンは押しやすいか。
横断歩道の手前に立つと、左側に、信号機を青にする押しボタンの付いたボックスがあります。右の場合もよくあります。このように位置が統一されていないのは、目ですぐに判断できない視覚障害者には困ることなのです。
このボックスから、短い断続音「チッ、チッ、チッ・・・」という連続音が出ていて、歩道を歩いてきた視覚障害者が音を聞いてこのボックスを見付けるようになっています。
しかし、ここは片側2車線の交通量の多い目白通りなのに、 この音が小さく、車の通過量が多いと全く聞こえません。
実際に聞こえない時に、どこまで近づけば聞こえるか試してみましたが、耳をボックスに約30センチまでに近づけないと聞こえませんでした。
ですから、通常の状態で横断歩道手前の誘導ブロック上にいては全く聞こえませんでした。しかし、車が通過していない場合は、このボックスからの音が聞こえます。
この押しボタンのボックスの位置を「チッ、チッ・・・」という音で知ることができるのは、周囲が静かな場合にかぎられます。
そのため、視覚障害者は、わざわざ横断歩道の左あるいは右の端まで行って、ボタンの位置を確かめてから、ボタンを押すことになります。この場合、そこまでの間にほかの人が立っていたり、自転車があったりしてぶつかり、押しボタンまで行けない場合があります。
●青信号になって、エスコートゾーンの上をすぐに歩けるか。
これには、歩道からエスコートゾーンに向かって線ブロックが敷かれてある必要があります。
ここの横断歩道ではそれがありました。
ただし、歩道の端と、車道のエスコートゾーンが始まる60センチぐらいの間に、エスコートゾーンの点字ブロックが全くないのです。
誘導ブロックから来て、この先の車道上にエスコートゾーンが続くことを示すブロックが必要です。
以上の結果、まず、音響信号機について、次のように改良する必要があることが分かりました。
●音響信号機の種類と動作
・視覚障害者が、わざわざ信号を変えるための押しボタンを押さなくても済むようにする。
横断歩道には、障害者用、夜間専用、青延長用など多くの種類の押しボタンがあり、1カ所の横断歩道に2つも3つも押しボタンのボックスがある場所もあります。
視覚障害者には、どれが視覚障害者用なのかは分かりませんから、間違えて違うボタンを押してしまいます。
ですから、横断する歩行者すべての人に効果があるような信号機が1つになると良いです。
現在ある視覚障害者専用の音響信号機は、十字路4方向の交差点ではどちらで鳴っているのか方角が良く分かりません。
設置場所により音響の種類はバラバラで、東西南北が統一されていません。
・そのために、どのような歩行者でも横断歩道の手前に立ったら、赤外線などで自動的に信号機がそれを感知する。
・赤信号のときは、「信号は赤です。青になるまで待ちましょう。」など音声で言う。
・青になったら、
「信号が20秒間青になりました。左右を確かめながら渡りましょう。」
などのように青の時間を音声で伝える。
・この声が、横断歩道のすぐ真横からはっきり聞こえるようにする。
・これを、エスコートゾーンのある横断歩道に採用する。
・横断中、信号が赤になる前に、
「間もなく信号が赤になります。気をつけて急いで渡りましょう。」
のような声で伝える。
*) これに類する信号機は、既に都内の各所にあります。
・十字路の信号なら、横断歩道の方向で、この声を、東西は男性、南北は女性の声などで区別する。
この信号機に、この機能を加える。
実際に横断しようとする歩行者がそこにいれば、音声案内があっても決して「騒音」にはならないと思いますし、むしろ、高齢者や目が見えにくくなった歩行者にも有効だと考えます。