「ヘレンケラーホン」(盲ろう者用電話)のデモ:「サイトワールド2009」

「サイトワールド2009」の3日目の11月3日に9階の桜雲会の展示室で「ヘレンケラーホン」(盲ろう者用電話)のデモを行ないました。



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 展示会場となっていた8階とは離れていましたが、訪問のお客様は途切れず、かなりの賑わいでした。


 11時から、私は講演で体表点字の歴史と意味を話し、その後に来場された方に体験もしていただきました。


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 盲ろう者で、ヘレンケラーホンの対象者が、3名体験して行きました。

 そのほか、健常者で盲ろう者の支援をしている方、視覚障害者で点字を指先で読める人、点字を知っているが指では読めない人、健常者で全く点字を知らない人などでした。




 盲ろうの人のAさんは、中途からの盲ろう者で音声で話ができる人でした。点字については、その形を知っているけれども年齢の関係で指では読めないとのことでした。

 ヘレンケラーホンは、ワイシャツのボタンほどの大きさの2個の振動子で点字の1マスをを表現しますから、振動子を一つずつ両手に持ったり、頭の両側に固定すると、そこで点字が読めます。

 2個の振動子で点字が読める原理は、2点ずつ3段からなる点字のマスを、0.3秒ぐらいの時間差で3段に分けて振動を送るからです。

 Aさんは、中途からの盲ろうの人ですから、携帯電話のキーを知っていますし、点字を指先では読めないけれども、この体表点字なら読めるから、これから電話を使えるかもしれないと喜んでいました。

 Bさんは、盲ろうの人ですが、手に軽い震えがあって、携帯のキーを操作するのが大変そうでした。しかし、かなり頑張りのある人で、何とか利用してみたいという意欲のある方でした。

 Cさんは、今は弱視の視覚障害者ですが、アッシャー症候群という病気で、やがて盲ろうになるという方でした。点字は覚えていないけれど、これから覚えて電話が使えるようになりたいと思うと語っていました。

 視覚障害者で点字を知っていて「らくらくホンを使っている人なら、全部の人が、ヘレンケラーホンをすぐに理解して、点字を書いたり読んだりしていました。



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  ヘレンケラーホンでの点字の書き方は、携帯の6個のボタンを点字の1マスに見立てます。

  つまり、ボタンの「1」「2」が点字の上段の1,4の点になります。

  同じように、「4」「5」のボタンが中段の2,5の点になります。

  そして、「7」「8」のボタンが3,6の点になります。


 以上のボタンを点字の形に押してから、最後にボタンの「0」を押すと点字が決定されて相手の電話を通して振動子が動きます。

 点字を知っていて、らくらくホンを用いている人は、すぐにヘレンケラーホンを理解できたようです。



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 健常者で点字を知らない人も、点字の一覧表を見て、点字の「あ」はこのように振動しますという説明で、納得なさったようです。

 健常者で点字を知っている人が、たまたまおいでになりましたが、すぐに、ヘレンケラーホンで、「こんにちわ」(今日は)と携帯電話で送ってくれました。

 ヘレンケラーホンのデモは、以上のようでしたが、段々に理解して下さる人が多くなることを実感しました。



ヘレンケラーホン
体表点字