長谷川貞夫の視覚障害とユビキタス情報バリアフリー

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zoom RSS 9月5日(土)王子で「さわるテクノロジー2015」開催

<<   作成日時 : 2015/08/22 18:44   >>

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 以下、来たる9月5日(土)に、東京都北区の北とぴあ(ほくとぴあ)にて開催される「さわるテクノロジー2015」のご紹介です。

 表題につきましての全体のご案内は、私の文章の後にあります。

 そこで、私の発表につきまして、主なところを事前にご紹介させていただきます。

 まず、ロボットアームを用い、目の前の何もない空間に、30センチぐらいの立方体を触覚で感じることを、実際にデモします。どなたでも体験できます。

 視覚障害者にとって、21世紀のICT時代は、ロボットなどの技術を活用して、光で見えている物に何でも触れられるようにする三次元立体の触知の時代と考えます。

 このイベントで、私自身は、これからの時代に必要な技術として、次の3項目の発表をします。また、日本の最初のコンピュータから現在の視覚障害者のためのスクリンリーダー開発の基礎となったことなどについてもお話します。

 元、高知県立盲学校教諭の有光勲氏もおいでになりますが、氏からは、最初の視覚障害者用ワープロを知った時の驚きと、それを用い、漢字を含む日本語を書けるようになった時の喜びのお話があるかと思います。


1.すべての光の現象を、できるかぎり触覚で分かるようにする。

 例えば、国土地理院の日本の3D地図データのうち、富士山の部分を3Dプリンタで形のある物に印刷することができます。しかし、これを立体物に印刷しないで、あたかも、ディスプレイ画面に手を差し入れて、手の触覚などで分かるようにします。
 実際には、画面に手を入れることなどはできませんが、ロボットアームを用いると、それと同じ触覚を起こさせることができるのです。
 これを行なうためのロボットは、アメリカ製の次の装置です。

ファントムシリーズ
Geomagic Touch

http://www.nihonbinary.co.jp/Products/VR/Haptic/Phantom/phantom_omni.html

 前述の30センチの立方体は、この装置にデモ用として付いてきたソフトによるものです。
 この原理で、大学のロボット研究室と、共同で開発を開始しました。
 もし、富士山を触れることになると、日本全国の、どこの地形も触覚で分かるようになります。
 実用価値は非常に高いです。
 将来は、今、向こうに見える山や建物にも触れられるようにしたいです。
 また、ほかの方面では、顕微鏡ものぞけるようにしたいと考えています。

 ハードウェアとソフトなどの進歩により、30年前の富士通の「オアシス」、東芝の「ルポ」、NECの「文豪」などの専用ワープロから、今日のスマホなどの時代になったように、今日のICTの目覚ましい進歩の速度でしたら、今後の30年で、このロボットなどの技術は、どれほど進歩するのでしょうか。


2.ヘレンケラースマホ(体表点字と「スマート点字」入力による盲ろう者用電話)の世界的普及

 これは、私が構想を抱き、システムエンジニアの武藤繁夫氏にソフトを依頼しているものです。

 開発の動機は、このICTの豊かな時代に、1bitの信号も届かない目も耳も完全に不自由で、点字ディスプレイも使えない重度情報障害の盲ろう者の方々に通信を可能にしなければならないという一種の義務感からです。
 日本、全世界でこのような重度情報障害の人々が全部で、何十万人ぐらいおいでになるかの統計さえもないくらいに遅れた領域なのです。


3.体表点字を人間の新しい文字チャンネルとする。

 体表点字は、点字を体表で読めるように、点字の1点を、百円コインぐらいの振動体の振動で表現します。
 振動体を、背部に約12センチ間隔で6個付ければ、6点式体表点字です。
 左右の手首にに腕時計のように振動体を2個付けて、点字の3段に合わせて、時間を置いて3回振動させれば、2点式体表点字となります。

 視覚による文字は、幼児期から、20歳ぐらいまでの十数年以上をかけて読み書きができるようになります。
 体表点字は、速度は別として、点字を知っている人なら、ほとんど誰でも読めます。
 しかし、体表点字を、通常の文字のように、5、6歳の幼児期から、十数年以上をかけて読み書きの訓練をした人は世界に誰もいないのです。
 気の長い話ですが、十数年をかけて、この実証実験は行なわれます。

 もし、道を歩いていて、あるいは、屋内で椅子に座っていて、背部の背番号のような文字が楽々と読めたり、両手首かで通常の文字が読めたらどんなに便利でしょうか。

 なぜ、点字でなく、通常の文字かというと、点字は、通常の文字に対応していますから、通常の文字を読んでいるのと同じ感覚になります。
 点字を読んでいる視覚障害者は、無意識に、日本語を読んでいるということなのです。
 体表点字は、電波などで向こうから飛び込んで来る文字を、あたかも、目で文字が読めるように、全身の体表で読める文字なのです。

 スマホの出現が、電車内の風景をすっかり変えたようですが、体表でも文字が読めるようになったら、体表という新しい情報チャンネルの利用により、人の生活の全体の姿が変わるのかもしれません。

 以下、表題のイベントの案内です。

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さわるテクノロジー2015

■主催:社会福祉法人桜雲会、有限会社読書工房、ヘレンケラーシステム開発プロジェクト

■日時:2015年9月5日(土)10:00〜16:40(受付開始9:40〜)

■参加費:無料(参加予約制)
※参加希望の方は、以下メールアドレスへ「9月5日参加希望」という件名をつけて、お名前・所属先(あれば)・連絡先メールアドレス・点字資料(当日受付でお渡し)、テキストデータ資料(事前にメール送信)の希望の有無をお知らせください。
墨字版(当日受付でお渡し)のみ希望の場合は、記載不要です。
1〜2日のうちに、受付した旨のメールを返信いたします。
info@d-kobo.jp

■会場:北とぴあ(ほくとぴあ)7F 第二研修室
〒114-8508 東京都北区王子本町1-15-22
(東京メトロ南北線「王子駅」5番出口直結、JR京浜東北線「王子駅」北口徒歩2分、都電荒川線「王子駅前」徒歩5分)
http://www.hokutopia.jp/access/
※昼食を会場内で食べることが可能です。駅前なので、近くにも飲食店があります。

■イベント概要:五感の中でもこれからの活用が大きく期待される「触覚」をテーマにしたミニイベントです。
「視覚障害者と情報処理」「ロボットを活用する触覚体験」「さわる美術館」の3つのパートに分かれた講演を中心に、実際のデモンストレーションも体験いただけます。
※出演者やデモ体験の内容は一部変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。

■イベント内容:
10:00 開会のことば
【パート1】10:10〜12:00 視覚障害者と情報処理
長谷川貞夫(ヘレンケラーシステム開発プロジェクト)、有光 勲(元高知盲学校教
諭)、横田隆彦(高知システム開発)
12:00〜13:00 休憩
【パート2】13;:00〜14:45 ロボットを活用する触覚体験
長谷川貞夫(ヘレンケラーシステム開発プロジェクト)、半田拓也(NHK放送技術研
究所)、三好孝典(豊橋技術科学大学)
14:45 休憩
【パート3】15:00〜16:30 さわる美術館
嶺重 慎(京都大学)、大内 進(手と目でみる教材ライブラリー)
16:30 閉会のことば
16:40 終了
以上です。
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読書工房 成松一郎
〒171-0031 東京都豊島区目白3-21-6 ヴェルディエ目白101
電話:03-5988-9160 ファックス:03-5988-9161
http://www.d-kobo.jp/






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