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zoom RSS 西武新宿線新所沢駅の戸袋移動型ホーム柵「どこでも柵」の実証実験

<<   作成日時 : 2013/09/02 16:35   >>

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 昨9月1日(日)に、西武新宿線新所沢駅で、8月31日から実証実験が始まった戸袋位置可移動型ホーム柵「どこでも柵」を見てきました。

 そして、17時44分の電車の到着によるドアの開閉状況が分かりました。



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 この実験の「どこでも柵」は、本川越行きのホームの1番線の一番後ろの1両分だけ設置されていました。

 1番線は新所沢駅が終点となるホームです。
 実験用の車両は約1時間に1本入線してきます。

 この設備の特徴は、車両のドア数が3ドアでも4ドアでも対応できるということです。



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 一般には、すでに「ホームドア」の名で知られているものがありますが、これまでのホームドアは、電車の各車両が4ドアと固定されています。

 そのため、ホームドアに合わせた4ドアの車両を用いたり、新たに4ドアの新車を導入しています。

 しかし、今回の実験では、この改善の方向が変わって来るようです。



http://tetudounews365.blog.fc2.com/blog-entry-184.html
【西武新所沢駅に設置されたホームドアを31日から実験開始
扉位置の違いに対応した戸袋移動型ホームドア、8月31日から実証実験…西武新所沢駅】

- - - - - [一部引用]
東京大学生産技術研究所と神戸製鋼所、西武鉄道の3者は8月27日、「戸袋移動型ホーム柵」と呼ばれる新しいタイプのホームドアについて、31日から西武新宿線の新所沢駅で実証実験を実施すると発表した。
戸袋移動型ホーム柵は、東大生産技術研究所と神戸製鋼所が共同で開発。
開口部の扉だけでなく扉を収納する戸袋部も移動し、扉の位置をいつでも容易に変更できる。
ドア位置やドア数の異なる車両が混在する路線でもホームドアを導入しやすくなる。
実証実験は西武が設置場所を一時的に提供する形で行われ、新所沢駅の1番ホーム上り方(西武新宿方)に、戸袋移動型ホーム柵を1両分だけ設置して運用する。
- - - - -[引用ここまで]



 ここで、鉄道利用者の立場、特に視覚障害者の立場からの意見を述べます。


・戸袋移動型ホーム柵を開発することは、これからも3ドア、4ドアの車両を残すということかと思います。
 視覚障害者としては、ホームドアの普及により、電車のドア数が4ドアになるということで、ホームが転落の心配のない安全になるばかりでなく、かなりホームが便利になると期待していました。
  ところが、3ドア、4ドアの鉄道がこれからも続くとすると、それは不便な方向です。


・戸袋移動型ホーム柵になっても、一般の乗客は、駅の掲示や放送により、自分が乗車するドアの位置に並んで電車を待ちます。
 しかし、視覚障害者には、そのドア数の区別による行列の位置が分からないので、行列に並ぶことができません。


・私の個人的なことかもしれませんが、視力がなくて、行列の最後に並ぶことは困難なことです。
 もし、行列を確認するために、他人の身体に触れれば、それは相手が男性であれ、女性であれトラブルの基になります。


・それから、行列は、電車が来なくても、行列の位置が前後によく変化しますが、その変化に応じた体の移動ができません。
 それで、私は最寄駅が西武池袋線で、3ドア、4ドアが分からず、駅ホームでは、左右のドアの位置の中間で点字ブロックの上あたりに立っていることにしています。
 そして、電車には最後に乗ります。
 しかし、現在でも、乗車の場合の行列が3ドアと4ドアのため2列あったりして、どのあたりが列に関係ない位置かが分からずに順番の最後に乗ることにさえ困っています。


・現在のすでにホームドアが設置されている駅ホームは、4ドアと決まっていますから、私は、左右の2列の間でホームドアのフェンスに触れて立っています。
 これで、自分の立って向いている方向を保つことができます。


・もし、戸袋移動型ホーム柵が設置されると、そのフェンス(柵)がドア数に応じて移動するのですから、現在のようにフェンスに触れて立っていることはできません。


・それから、どうも、この移動する戸袋は、固定されたフェンスよりもずっと幅があってホームを狭くしているように思えます。



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 その上に、触れると危険なわけですから、下がって待たなければならず、ホームは狭くなります。
 それで、今回の観察でも、点字ブロックに沿って、ホームの端を歩こうとしても、これまでよりフェンスとの間隔が狭くて歩きにくいように思えました。



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・戸袋移動型ホーム柵開発については、費用や工学的に可能かどうかだけでなく、高齢者、障害者などを含めて実際にホームを利用する人の意見を聞いて安全第一にして欲しいと思います。

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