長谷川貞夫の視覚障害とユビキタス情報バリアフリー

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zoom RSS 京王線調布駅、布田駅、国領駅のホームドア

<<   作成日時 : 2012/08/31 23:03   >>

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バリアフリ―のための「点字表示」が「バリア」なものにならないように



 長い間、京王線の調布駅を中心として、開かずの踏切が多く、道路の深刻な交通問題となっていました。

 そこで、この道路の踏切問題を解消するために3駅を地下化して、18箇所の踏切をなくす計画がありました。
http://www.keio.co.jp/press/news/1206/spc02.html


 そして、今月の8月19日から京王電鉄の京王線の調布駅、布田駅、国領駅が地下ホームとなりました。

 そこで、これらの駅の工事が完成した訳ではありませんが、ホームドアの視覚障害者バリアフリーについて、8月30日に調査をして来ました。




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          (調布駅)




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         (布田駅)




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         (国領駅)

 


 まだ、工事がすべて完成した訳ではないので何とも言えませんが、一つ大きく気になる点がありました。

 それは、ホームドアにある、点字や拡大文字による「車両番号・ドア番号表示」です。



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 駅のエレベーター、トイレなどには、他の駅と同様の点字表示がありましたが、ホームドア付近には、点字の表示がありませんでした。


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         (エレベーターの点字)



 拡大文字での車両番号・ドア番号表示と次の駅名はありましたので、おそらく完成時点では点字でも表示されるものと想像します。



・そして、特に気になったのは、この拡大文字表示が、ホームからドアに向かって右側にあることです。



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 この拡大文字の表示と同じ側に点字表示をしますと、既に都営地下鉄や東京メトロ、JR山手線、東急目黒線線、大井町線などで表示している点字の表示は左側です。

<参考>
バリアフリー・リポート  ◆車両番号・ドア番号表示

「視覚障害者のためのバリアフリーをこんなに不自由なものにしている!」-不統一な車両番号・ドア番号表示



 ですから、京王線のホームドアの表示は、都内他社と反対の右側ということになります。

 都内では、ホームドアの左側のフェンスに車両番号・ドア番号表示と、点字表示がされているのがほとんどです。
(ホームドア設置初期の頃のつくばTX、埼玉高速鉄道はフェンスの天面に点字表示がありますが。)


 「バリアフリー」において、車椅子の場合には、道路の段差があると通れないので、段差が車椅子のバリアであることは誰にもよく分かります。

 ところが、視覚障害者にとって、これと同じぐらい大きなバリアがあるのです。

 それは、表示位置の問題です。もし、ドアに向かって右側の拡大文字の位置に点字が表示されますと、他は左側なのにこの京王線だけが右側となります。

 あるはずの車両番号・ドア番号の表示を視覚障害者はすぐに見付けられないことになります。

 私は、全盲ですが、もし、家の中で、毎日用いている、靴の位置や、白杖の位置が家人によって毎日違うところに動かされていると、それを用いる度に、いろいろと手さぐりをして探さなければなならないことになります。

 「車両番号・ドア番号表示」は、バリアフリーのためのものです。

 しかし、その表示方法そのものがバリアであったら何とも皮肉なことになります。


 そこで、これから設置される全国のホームドアは、点字や拡大文字表示を、他の例と同じにドアに向かって左側に統一するか、あるいは、両側に表示することを提案しておきます。


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