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zoom RSS 田園都市線 つくし野駅ホーム 全盲の男性の転落事故に学ぶ

<<   作成日時 : 2011/07/28 23:42   >>

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(写真=東急田園都市線つくし野駅ホームの様子・7月28日午後3時)



●全盲の男性が線路に転落 電車にはねられ死亡 送別会の帰り
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110727/dst11072711430004-n1.htm
−−−− 一部引用 −−−
 7月26日午後11時10分ごろ、東京都町田市つくし野の東急田園都市線つくし野駅で、横浜市青葉区あざみ野の会社員、小田切哲さん(50)がホームから線路に転落、中央林間駅発渋谷駅行きの上り普通電車(10両編成)にはねられ、全身を強く打ち、搬送先の病院で死亡した。

(中略)

 小田切さんは会社の送別会に出席した後、1人で帰宅。自宅最寄りのあざみ野駅で降りる予定だったが乗り過ごし、つくし野駅で逆方向の電車に乗り換えるため、上りホームを歩いていたところを誤って転落したらしい。ホームには点字ブロックがあったが、ホームドアはなかった。
−−−−  終わり −−−





 本年1月16日には、山手線目白駅で武井視良さんの事故があってから、まだ半年のことです。誠に胸の悼む事故であり、小田切さんのご冥福を祈ります。

 私は、本日、この事故のあった田園都市線つくし野駅に行って、その背景を考えてみました。
 駅の構造は、単式ホームを2つ向かい合わせにした線路の両側にホームのある、いわゆる相対式ホームでした。



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(写真=つくし野駅ホームの点字ブロックを検証する)



 小田切さんは、乗り過ごしたということですから、エレベーターか、階段を利用して、下りホームから、上りホームに移ってからの事故と思われます。


 報道によりますと、今回の事故に際して、国土交通省は、乗降客1万人以上の駅には、点字ブロックに沿って内方線を敷設するようにする方針とのことです。


 しかし、今回の事故の場合、つくし野駅ホームには既に内方線は敷設してあり、内方線があっても事故が起きたのですから、その効果がなかったことを示しているのかもしれません。


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(写真=つくし野駅ホームには「内方線」の付いた点字ブロックが敷設されている)



 本当の事故の原因が何であったかは別として、私は、次のことを学びました。

 今回、小田切さんは、転落してから、ホームにはい上がろうとしていて電車が来てしまったため、ホームと電車の間にはさまれてしまったとのことです。

 電車とホームの間にはさまれるという同じケースは、昭和48年2月1日の山手線高田馬場駅で起こった上野孝司さんの場合もそうでした。この事故があって、鉄道に転落防止などのための点字ブロックが敷設されるようになりました。いわゆる「上野訴訟」として有名です。



 それでですが、運悪く転落してしまった時の対処方法を考える必要があります。

 私は、約25年ほど前に、小田急線長後駅でホームから転落したことがあります。

 これは、私の4回目の転落でした。この時、私は、ホームに上がろうとせずに、ホームの下で最も線路から離れるようにして、体を横たえました。そして、洋服のすそが電車の風圧で、めくれて巻き込まれないように、両手で押さえました。
 もちろん、ホームの下に退避の空間があれば、そこに入るのがよいのでしょうが、全盲の場合は、その空間があることさえも分かりません。

 このようにしていたら、ホームの上から、「大丈夫ですから安心して下さい。」という声がかかり、4人の人が、線路の方に降りて、私の上半身と足を持ってホームに上げて下さいました。この時、向こうの方に止まっているらしい電車が、長く尾を引くように警笛を鳴らしました。私は「助かった!」と思いました。

 私が、この時にとった方法が、安全の立場から見て、よいのかどうかは本当のところ分かりませんが、もし、運悪く落ちてしまった場合の対処方法を教えてもらえるとよいとつくづくと感じています。


 もちろん、こんなことを考えなくてもよいように、鉄道のすべてのホームにホームドアが設置されることを望みますが。




●警視庁が事故死者の年齢を訂正 ホーム転落事故
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110728/dst11072814430011-n1.htm
−−−− 一部引用 −−−
警視庁は28日、死亡した会社員の小田切哲さんの年齢を50歳から51歳に訂正すると発表した。
−−−−  終わり −−−


●ホームドア設置要請へ 10万人以上利用の駅に 国交省が鉄道事業者に
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110728/mca1107281543011-n1.htm
−−−− 一部引用 −−−
対象となるのは全国9500駅のうち主に首都圏にある239駅。ホームドアは設置費や設置のためのホームの強度などが課題で、設置済みは約500駅にとどまっている。また1日1万人以上が利用する約2千駅では、視覚障害者がホームの端を確認しやすいよう、通常の点字ブロックの内側に「内方線」と呼ばれるブロックを追加整備するよう求める。
−−−−  終わり −−−


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