|
本日、毎年12月に開催されているTRON(トロン)プロジェクトの「TRONSHOW2010」に参加してきました。 開催概要 会場 東京ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-2) 会 期 2009年12月9日(水)から12月11日(金)まで 時 間 10:00から17:00まで 主 催 T-Engineフォーラム/社団法人トロン協会 共 催 東京大学大学院情報学環 ユビキタス情報社会基盤研究センター −−−−−−−−−− −−−−−−−−− −−−−−−−−−− 初めに、東京ミッドタウン地下1階ホールの展示会場を見学しました。 数年前までは、随分いろいろなものにucode(ユーコード)のIC-タグが付くものだなと感心しましたが、今は、あらゆる物にucodeのICタグが付いていると言っても過言ではありません。 例えば、1枚1枚の書類、図書館の本、ガラス製品、建築のコンクリート、タオルの1枚1枚、洋服などです。このタグが付いていると、それぞれの物が、全部で幾つあるか、足りない品物は何か、どの品物はどこにあるかなどが、すぐに分かるようになる訳です。 私の関心を引いたものに、観光案内のポールの立札がありました。 これにICタグが付いていて、ユビキタスコミュニケータを近づけると、いろいろな観光情報を日本語、英語、中国語、韓国語により、自分の必要な言語で説明してくれます。 もし、地震や台風でこのポールが倒れたりすると、どこのポールが倒れたかとか、どこが災害を受けているかなどが分かるとのことです。 このポールを見て私は考えました。 私が自宅から駅まで行く道に多くの電柱があります。歩道の真ん中近くにはみ出していてよくぶつかって額に傷をつけたりします。 もし、この電柱にICタグが付いていて、電力会社や電話会社がその電柱からいろいろな情報を受けられるほか、視覚障害者がそれに近づくと白杖がブルブルと振動して電柱を避けて歩けたり、知らない街だったら、健常者も含めて、そこの町名と番地が携帯電話などの画面や音声で分かったりしたら便利かと思います。もちろん、今でも携帯のナビゲーションである程度は分かりますが、地上のICタグの位置の方がより正確です。また、その位置での情報を、なお詳しく加えられます。 もう一つ関心を引いたものに、電気自動車の接近警告システムがあります。 これは、青森県とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所が電気自動車(EV)が走行音がないので、「静かすぎて近づいても分からないので危険」と指摘され、それを解決するための実証実験をしているとのことです。 確かに、電気自動車の無音走行は、視覚障害者にとって、接近しつつある電気自動車の位置が全く分からず危険な存在と考えます。 それで、視覚障害者が、この無音の自動車の接近を知るためのシステムが必要になります。 展示会場では、三菱自動車の電気自動車で、実際にそのシステムを体験できるようになっていました。 電気自動車のそばには、ガソリン車ならガソリンスタンドに当たる、電気供給スタンドがあり、自動車から、家庭の電気掃除機より太めのコードを、このスタンドに差し込むだけで、簡単に充電できるようになっていました。 電気自動車のエンジン音がしないための安全対策としての警告システムは、正式には、「歩車間車両接近通知システム」と言うそうです。 UWB(Ultra Wideband) を用いた測距・測位技術で、接近しつつある車を検知し、音や振動で歩行者に危険を通知するのだそうです。 これは、自動車に搭載したUWBパルス信号が、UC(ユビキタスコミュニケータ)との間などを往復する時間から距離を計算し、歩行者が持つUCに、自動車接近に伴い、 『車が19m離れて走行中です』とか、 『車が5mに接近しています。注意してください。』とかの、警告の文字や音声が出たり、振動も出せるようになっているとのことです。 私が体験したのは音響でしたが、この音響も、接近の程度により、音響をいろいろに変化させることもできるそうです。 私は、このような安全システムの開発におおいに期待したいと思います。 しかし、自動車会社によって、接近の警告方法がまちまちでは、障害の当事者としては困ることになりますので、この辺の統一を望むところです。 午後1時からは、4階カンファレンスRoom9でトロンプロジェクトリーダーの坂村健先生(東大教授・YRPユビキタスネットワーキング研究所長)による基調講演『「TRON Project 2010」〜ユビキタス社会を開く鍵がここにある!〜』がありました。 私は本会場が満席だったので、ライブ中継の4階カンファレンス・サテライト会場で拝聴しました。 話の内容を6項目に分けてのことでしたが、ユビキタスコンピューティングの、「いつでも」、「誰でも」、「どこででも」という概念と、TRONは「21世紀の循環型社会・低成長持続社会を支える基盤技術」として「エコなユビキタス」であり、現在、世界にいかに広がりつつあるかを、力強く、熱っぽくお話しされていました。 |
| << 前記事(2009/12/03) | ブログのトップへ | 後記事(2009/12/24) >> |