長谷川貞夫の視覚障害とユビキタス情報バリアフリー

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zoom RSS JR三鷹駅付近のエスコートゾーンの12所の音響信号機の不統一 

<<   作成日時 : 2009/05/24 12:47   >>

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「バリアフリー報告:090524」


 東京のJR三鷹駅南口から三鷹通り付近の横断歩道の多くにエスコートゾーンが敷設されていると聞きました。
 そこでその場所を歩いて見てきました。

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 以下は、全国に普及しつつあるエスコートゾーンの実際に便利となるバリアフリー化の敷設に役立てばと願っての投稿です。


 前に、近くの吉祥寺通りで偶然見つけたエスコートゾーンをご報告いたしました。
(*)
 そこから西へ約500メートルのところに南北に三鷹通りがあります。
 今回は、JR三鷹駅から三鷹通りを歩いてエスコートゾーンを検証してみました。

 三鷹駅南口から、「三鷹駅前郵便局」の交差点4カ所にエスコートゾーンがあり、そこから三鷹通りを南に約1キロメートルの、「三鷹市八幡前」交差点まで、合計12カ所のエスコートゾーンが敷設されていました。
 
 12カ所の横断歩道の道路幅は、8メートルから20メートル以上でしたが、エスコートゾーンそのものはとても歩きやすく、安心して道路を横断できました。
 また、視覚障害者が歩道を歩いていて、そこが横断歩道の位置であることを伝える歩道を横切る誘導ブロックがあったこともよかったです。
 この誘導ブロックはJIS規格が制定される以前の古いタイプのものでした。
 三鷹市が以前からバリアフリーを非常によく考えていることが、この誘導ブロックの敷設でも感じました。

 ところが、問題なのは横断歩道のエスコートゾーンに合わせて設置されている視覚障害者用の音響信号機です。
 エスコートゾーン11カ所にありましたがどれもまちまちな設置の方法でした。

 1カ所(三鷹駅南交差点)には、なぜか、[青延長用押しボタン]の端末が設置され、それを押すと、車いすと杖を使用する人のために青信号が延長されるだけで、音響は全くない歩行者用信号機でした。


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 これでは、なんのためにエスコートゾーンが設置されたのか分かりません。
 エスコートゾーンを設置したら、音声や音響で信号を案内しなければ視覚障害者はそれを利用したくてもすることができません。

 その他の11カ所のエスコートゾーンは、歩いて次々に渡るたびに、音響信号機はありましたが、設置場所や点字ブロックとの位置など、かなりまちまちで、初めての場所で信号が青になったので、音響で、スムーズにエスコートゾーンを渡るということは難しいと感じました。



 以下は、その内容です。


●視覚障害者は視覚で押しボタン機を探すのでなく、通常の位置と杖や手で触れて探すのですから、その位置と形はできるだけ一定するのがバリアフリーの原則です。以下の例から、このようなバリアフリーの原則からは、およそかけ離れたものでした。



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・信号機を使うための押しボタンが横断歩道の前に立って左にあるものが多かったですが、右にあるものもありました。つまり左右が一定していません。

・押しボタン機のボックスの高さは、頂点が地面から115センチのものから、75センチぐらいのものと様々でした。これは私の杖の長さと比較してのおおよその数字です。
 そのために、押しボタンを探すのに場所ごとに苦労しました。
 手を伸ばして探す時には、この高さの違いが視覚障害者には大きなバリアになります。
 なぜ、こんなに高さが違うのでしょうか。その高さの違いの意味は?




・押しボタンの位置が左右にあり、まちまちと書きましたが、左側で更に1メートル以上歩道の方に奥まっているものもありました。普通には横断歩道に立って横の方向ですが、これでは横の後ろ方向ですから見付けられません。



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 また、三鷹駅前郵便局の1カ所では、右側でしたが、押しボタン機が花壇の中の柱に設置されていて、杖で探っても花壇の周囲の枠が杖に当たるため、これでは押しボタンを見付けられません。



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・押しボタンのボックスが2個並んで付いているところもありました。これは、音声対応の視覚障害者用と、一般用の2種類ということのようでした。そして通常の文字でそのような案内が書かれているようですが、視覚障害者にはこの2二つの意味が分かりません。もし、分かったとしても、どちらのボタンがどのような意味を持つのかも分かりません。ですから、ボタンを二つ押すか、二つあることが分からない場合は、訳の分からないままに、どちらかしか押せません。



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・これは、よい方の例ですが、自動的に信号機が青になると、『信号が青になりました。左右の安全を確かめて渡りましょう。』のような音声が流れました。
 また、この音声に従いエスコートゾーンを横断していると、渡り切る手前で、『まもなく信号が変わります。無理な横断はやめましょう。』のような音声も聞こえました。



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 これでしたら、視覚障害者が、わざわざ分かりにくい押しボタンを探して横断歩道のどちらかの側に動く必要がありません。
 また、ここには視覚障害者用の押しボタン機もあり、2つ並んでいました。



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道路の幅によっては、「信号が青になりました…」だけの音声でエスコートゾーンがあれば安全に渡れます。
 そして、この方が周辺への騒音についての環境をよくします。

 以上は、三鷹駅付近のエスコートゾーンのある横断歩道の場所の信号機についての私の感想です。

 

提案


男声、女声で区別 

エスコートゾーンを設置する時には、不要な音響が騒音となるのを避け、横断する人すべてに有効で、かつ視覚障害者にも有効となる自動音声案内の信号機が良いと考えます。
 以前、見かけた音声案内では、東西南北が同じ音声で迷いましたから、例えば、東西が女声、南北が男声と分けるのが有効かと考えます。


赤外線で自動的に認識 

また、夜間の騒音対策として、横断歩道の手前に人が立った時だけ赤外線の自動認識で、音声での案内があるとよいです。


サイン音の活用

 数秒おきに、サイン音の後に『信号は赤です。横断出来ません。』などの音声での案内があり、青になったら、また別のサイン音の後に『信号が青になりました。左右の安全を確かめて渡りましょう。』などの音声案内をすることで、より注意喚起の効果があると考えます。
 

(*)
東京都三鷹市下連雀で見付けたエスコートゾーンから分かったこと
http://ubq-brl.at.webry.info/200903/article_2.html


(参考)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sptnet/14019894/
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sptnet/65069929/



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