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zoom RSS 東京に、続々とエスコートゾーンが:中野駅周辺と高田馬場にも 

<<   作成日時 : 2009/03/24 19:50   >>

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「バリアフリー報告:090324」
− 東京に、続々とエスコートゾーンが:中野駅周辺と高田馬場にも −

                


「警視庁は東京都内の21区市で、道路を視覚障害者が安全に渡れるように、横断歩道に視覚障害者用道路横断帯「エスコートゾーン」を3カ年計画で395箇所に整備」
・(原本)[PDF] 原 議 保 存 期 間 1 0 年 (平成29年12月31日まで)
http://www.npa.go.jp/pdc/notification/koutuu/kisei/kisei20070525.pdf

 この計画によるエスコートゾーンが都内に続々と設置されています。

 すでに設置されているものを各地で見てきました。

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 ここでは、結論的なことを私の意見として先に書かせていただきます。エスコートゾーンを設ける場合のことが前提ですが、通常の横断歩道にも共通のことがあります。



■現在の段階で言えること

●エスコートゾーンは、視覚障害者の道路における歩行において非常に有効なものですが、まだ歴史が浅いだけに、できるだけ多くの人に体験してもらい、またその意見を行政に反映してもらうことが今は大事かと思います。

●エスコートゾーンのブロックにより、歩道などの真っすぐに歩ける「線状ブロック」と区別して、「現在は、車道の横断歩道上を歩いている」ということを意識できます。視覚障害者の安全歩行において、ここが車道上か歩道上かを知っていることは非常に重要なことです。

●横断歩道の信号が青になった時、自動的に音声で「今から30秒間青です」などと具体的に時間を伝えてくれると安心できます。
 これは、横断しようとしている人にだけ伝わればよい訳ですから、横断歩道の直前の両サイドから聞こえるのがよいです。
 また、交差点ですと、直交する道路の横断歩道の位置の人には聞こえないようにすることや、男声と女声で東西方向と南北方向が区別できるようにするなどの方法が必要です。



●今の東京の設備ですと、信号機と押しボタンの関係は非常に複雑です。
 これを、横断歩道の直前に人が立つと赤外線などでそれを感知し、自動的に、「信号はは赤です、青になるのを待ちましょう」などと案内してくれるとよいです。

 以下は、自動的に案内するとよい理由です。


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・もし、押しボタンを見付けやすく、また、押しやすいものであったとしても、横断歩道の直前は5メートルから10メートルぐらい幅がありますから、ボタンを押してから、エスコートゾーンが始まる中央のエスコートゾーンの位置に戻るのに非常に不便さを感じています。特に他の人が立っていると衝突します。

・ エスコートゾーンを、横断歩道の中央線付近でなく押しボタンを押してから、すぐに渡れる位置にするとよいという意見もありますが、経験上、車道の自動車が横断歩道にはみ出して停止している場合がよくありますから、やはりエスコートゾーンの位置は、横断歩道の中央線付近がよいです。また、実際にこのように敷設されています。

・現在の東京の信号機の押しボタンの現状は、あまりにもバラバラで複雑過ぎて分かりにくいと言わざるを得ません。
 視覚があれば、ボタンのボックスの色、掲示などで分かるでしょうが、視覚がなければ、そのボタンの付いているボックスとボタンを見付けることが大変です。そして、またボックスに触っても、ボックスがなぜか二つあったり、一つだったりします。
 ボックスが、二つの場合、押し込みボタンとタッチボタンの双方だったりします。
 その上に、同じ形のボタンなのに、ある場所では信号が音を出すようになり、またある別の場所では音を出さないためのボタンだったりします。

・視覚障害者が歩道を歩いていて、「ここはエスコートゾーンのある横断歩道である」ということを知るのは重要なことです。そのために、信号機の低い位置から、横断歩道であることを知らせる音響が必要です。この音は、歩道を歩いている人に伝えるものですから、歩道の方向に聞こえるように設置します。しかし、なぜか、横断する人の方に向いて音を発しています。歩道の方に発せられている音は、横断歩道の人にも聞こえます。聞こえにくかったら、そちらにも向けて音を発するようにします。
 この場合、音は周囲の音量との関係で、同じ音量であるにもかかわらず、非常に大きく聞こえたり、あるいは聞こえなかったりします。そこで、周囲の騒音レベルに自動的に連動して、そこを通った視覚障害者に聞こえるように、音量を調節する必要があります。特に注意することは、その横断歩道全体の騒音レベルではなく、音を発している個々の音源部の騒音レベルに合わせないと実際と違うものになってしまいます。
 また、この横断歩道であることを伝える音は、24時間鳴らす必要があります。視覚障害者がいつでも横断歩道を安全に渡れるようにするためです。
 だからこそ、周囲の騒音レベルと連動させて、環境に迷惑にならないものにします。

・ この周辺の騒音レベルにより、音量を調節することは、青信号で音響やメロディにより、横断歩道の向こう側まで視覚障害者を誘導する場合の音量にも共通なことです。

・エスコートゾーンのある横断歩道のある場所では、視覚障害者がエスコートゾーンがあることを知り、またそこまで誘導する線状の誘導ブロックが、歩道から横断歩道のエスコートゾーンの方向に敷かれている必要があります。



■ 先日、東京都三鷹市の「エスコートゾーン」を紹介しました。
http://ubq-brl.at.webry.info/200903/article_2.html

 今回は、中野サンプラザのあるJR中野駅付近と視覚障害者関係施設が多い高田馬場駅周辺のエスコートゾーンです。
 これまでの範囲で分かった結論的なことをこの前の始めに書かせていただきました。

 まず「エスコートゾーン」そのものの基本を説明させていただきます。

 「エスコートゾーン」は、「視覚障害者用道路横断帯」とも呼ばれ、視覚障害者が横断歩道を安全に便利に渡るための施設です。
 その安全と便利さにおける有効性は、鉄道の駅ホームにおける点字ブロックに相当します。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sptnet/14019894/
http://www5d.biglobe.ne.jp/~sptnet/65069929/


■JR中野駅と中野サンプラザ周辺



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 見たのは、主にJR中野駅の北側から中野サンプラザにかけてですが、どの横断歩道にもエスコートゾーンがあるという感じでした。
 ここで交差点のため自動的に信号の変わる横断歩道と、ボタンを押してから渡る横断歩道とを渡りましたが、道幅は約12メートルぐらいに感じましたが安心して渡れました。
 中野駅北側から早稲田通りを高田馬場方面に車で向かいましたが、約1キロ近くにわたってすべての横断歩道にエスコートゾーンが設置されていたようです。
 中野駅周辺には十数カ所にわたりエスコートゾーンがありました。
 ただ、押しボタンのあるボックスは、白だったり、黄色だったり、音響も様々のようでした。

 

■高田馬場駅とその周辺


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 早稲田通りを高田馬場駅方面に行って最初に現れたエスコートゾーンは、ガードの100メートルぐらい手前と、ガードの下の2カ所でした。

 ガードを過ぎてから駅の周辺にはありませんでした。

 早稲田通りと明治通りの交差する「馬場口」交差点まで行きました。

 その手前にもエスコートゾーンが1カ所ありました。

 この交差点の東西南北4カ所の横断歩道を実際に渡りました。
  ここは、人通りが多く、横断歩道の中心線に行こうとしても、自転車や人にさえぎられました。やはり、信号は、人が横断歩道の手前に立っていることを自動的に感知して音声で案内するのがよいと思いました。
 また、約20メートルのこの長い横断歩道にこそ、歩行で曲がらないエスコートゾーンの有効性を感じました。正直なところ、エスコートゾーンのある前は、音響信号はありましたが、真っすぐに渡れる自信がなかったので、ここを渡るのを避けていました。

 明治通りには、もう1カ所、日盲連への横断歩道にもありました。
 
 諏訪通りにもエスコートゾーンがありました。
 「大久保スポーツプラザ入口」という、ガードのそばの交差点には、東西南北4カ所、諏訪町交差点にはありませんが、手前に4、5カ所ありました。

 駅から諏訪通りへ向かうバス通りのビックボックスの前と、諏訪通りへ出る手前の「点字図書館南」の横断歩道にエスコートゾーンがありました。

 最も関心のあるのは、高田馬場駅の新宿寄りの出口である戸山口から、日本点字図書館などの方向に向かう道の途中の横断歩道です。ここにはまだエスコートゾーンはありませんでしたが、工事中のようにもみえました。
 ここには押しボタンの信号機があります。
 ここの押しボタンのボックスが昨年から2個になりました。
 その変更で、押しボタンの位置が分かりにくいものが視覚障害者用で、以前からあって、はっきりとボタンの形と押したことが分かるボタンが、音の出ない一般用になってしまいました。
 恐らく、ここの横断歩道が、日本で全国から来る視覚障害者が最も多く利用する横断歩道かと思います。
 こここそ、視覚障害者が、わざわざボタンを押しに行かなくても、赤外線などで自動的に人を感知し、信号が動作するようなものにしてもらいたいです。
 また、道路の幅が狭いですから、ここは、メロディーがなくても、エスコートゾーンだけで充分に安全に渡れると私は思います。それだけ街が静かになります。

・エスコートゾーンは、視覚障害者が必要以上に目立たず、さりげなく道を横断し、また街を静かにする効果もあるのです。

 (以上)

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